『鯰(なまず)の醤油煮』
ここからは、第四話「井関道場・四天王」になる。
用事で実家に戻っていたおはるが、鯰を土産に帰ってくる。
父親が、近くの川あたりで捕らえたものか。
「先生。お父つぁんが鯰をとって来てくれたよ。すっぽん煮にしますか?」
「いいや、おろして熱い湯をかけてな、皮つきのまま削身にして…むめりをのぞい
てから割醤油で煮ながら食おうよ」
「あいあい」
すぐさま、おはるが仕度にかかる。 (P158)
「すっぽん煮」というのは、どういう食べ方なのだろう。
「すっぽん」などまだ食べたことがないので、よくわからないが、醤油で煮る
のとはまた違った食べ方なのだろう。