''『酒と納豆汁(なっとうじる)』''
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『酒と納豆汁(なっとうじる)』
大治郎のところを訪れて、
「人ひとり、その両腕を叩き折っていただきたい」
と依頼をしにきた人物がいる。
その人物について調べを進めてもらうため、小兵衛は、おはるの父親に頼んで、
四谷・伝馬町の御用聞き・弥七( 歳)のもとに手紙を届けている。
小兵衛の手紙を受け取った弥七が、手土産の魚や野菜をもってかけつけてきて、
二人の相談が始まるのだが、その時に出てくるのが、この「納豆汁」と酒なので
ある。
「今年も押しつまって来たな。老年の所為か年々に冬が辛くなる。ま、納豆汁でいっぱいやりながら、はなしをきいておくれ」 (P27)
「納豆汁」とは、味噌汁に納豆のきざんだものを入れたものか。
ほかの具も入っているのかも知れない。