『東京散歩(お江戸散歩)』では、上野や浅草に出かけていったり、都電めぐりに出かけていったりした時の記録を「東京散歩」、『鬼平犯科帳』、『剣客商売』に関連したものとして「お江戸散歩」としていきたいが、はたして、どんなHPになっていくことか。

''『梅干と瓜の漬物、白粥(しらがゆ)』''

梅干と瓜の漬物、白粥(しらがゆ)


大治郎襲撃決行の日、一日中、寝床からはなれなかった小兵衛。

自分はどうするのか、ずっと考えていたのであろう。

夕方になってはじめて、動き出す。

「白粥を梅干と瓜の漬物で二杯ほど食べ」、雨の中を大治郎の道場に向かうことになる。

七ツ(午後四時)ごろ、むっくりと起きあがった小兵衛は、風呂場で水を浴び、
おはるに用意をさせた白粥を梅干と瓜の漬物で二杯ほど食べ、
「雨の中をすまないが、おはる。舟を出しておくれ」
と、いった。     (P293)


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